Sangetsu
サンゲツ
事業ドメインの変更を果たしたリブランディング
会社概要
株式会社サンゲツ
国内外で製造・販売と空間デザイン提案を行い、国内トップシェアを誇るインテリア内装材メーカー。
事業ドメインの変更を果たしたリブランディング
国内外で製造・販売と空間デザイン提案を行い、国内トップシェアを誇るインテリア内装材メーカー。
EC市場が伸長をはじめた当初、サンゲツは創業家から新しい経営体制へと変わり、また事業ドメインを変更する必要に迫られ、歴史と伝統を継承しながらも新しい姿へ進化することが求められていました。そこでスタートしたリブランディングプロジェクトでは、ブランドターゲットを再設定し、それに即したブランドパーパスとブランドメッセージを制定。さらに新しいロゴやデザインシステムを開発することによって、“壁紙のサンゲツ”から「joy of design」を提供するブランドへと生まれ変わりました。
サンゲツの従来のビジネスターゲットは、B2Bのマンションデベロッパーやハウスメーカーが中心でしたが、EC市場が伸長する現在、これからは個人施主も含め、より広い顧客層に商品を届けることを目指すという新たなターゲット設定がなされました。また、サンゲツ商品はその機能性・耐久性と価格、デリバリーをはじめとする利便性によって選択されてきましたが、これからはデザインカンパニーとして人々の感性に訴求する魅力ある商品を届けたいという想いがありました。
パーパスとメッセージの開発にあたり、アクサムはサンゲツの経営層・社員をはじめ、お客様やインテリア業界の有識者にもインタビューを行いました。サンゲツに対する想いや評価、これからの期待について意見を聞き、その内容をもとに新たなサンゲツの姿を描くディスカッションを経営層とサンゲツ社員の間で行った結果、あらゆるステークホルダーからの期待と社員の想いが結晶化された言葉が生まれました。ブランドパーパスは「私たちは、新しい空間を創りだす人々にデザインするよろこびを提供します。」、ブランドメッセージは「Joy of Design」とし、「デザインする人々」を新たなブランドターゲットに設定することが決まりました。
また従来のブランドロゴは、日本デザイングラフィックデザインの巨星、故亀倉雄策氏によって1970年代に開発されたものです。その価値を骨格として残しながら、新たな時代の空気感を創り出していくサンゲツにふさわしい新たなロゴタイプとカラーの開発をアクサムが担当しました。これからの空間づくりの主体は、生活者やデザイナーであり、サンゲツ自らの存在を誇張することはせず、多様なスタイルの空間に取り入れられるニュートラル性を保持するために、シンプルでありながら、人間的かつ洗練されたフォルムを持つ小文字のロゴタイプを開発しました。新しい時代の流れにしなやかに対応しながら、新たな価値を創造していく姿を表現しています。また、シンボルマークは、これまでの形状を継承しながら、みずみずしく鮮やかなカラーで生まれ変わりました。サンゲツの歴史と伝統、理念を発展的に継承しながら、新たな領域にチャレンジし、空間を創りだす人々へよろこびとインスピレーションを与える「光」となるサンゲツのあり方を表現しています。
デザインシステムを新たに開発することによって、これまでブランドとしての統一感に乏しかったサンゲツの視覚的な統合をはかりました。面的な表現展開において、ブランドロゴを補佐し、サンゲツ固有のブランドイメージを、より強く効果的に訴求するためのグラフィック要素=フォームランゲージをデザインシステムに加え、継続して使用することにより、一貫したブランドイメージを形成することを試みました。それぞれのタッチポイントの目的に従って、ロゴマークやフォームランゲージ等の使用領域を規定し、ブランドメッセージと組み合わせることで、より効果的なコミュニケーションを生み出しています。
サンゲツは「Joy of Design」という言葉にある通り、インテリア商品の作り手と使い手、サンゲツに関わるあらゆるステークホルダーとともに、新しい価値創造のよろこびを分かち合うことを目指し続けています。
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